先日、朝日新聞に「朝日新聞グローブ(Globe)」なる雑誌が創刊されるとの広告が掲載されていたので注目していた。しかし雑誌というのは勘違いで、新聞織り込みの独立した紙面だった。
本日の朝日新聞に他の面とは紙質の異なる4ページが織り込まれていた。月2回月曜の発刊で、来年からは8ページに拡大するとのこと。毎回地球規模の横断テーマを選び、深く取材して行くらしい。
今日のテーマは「北極争奪」。北極の開発に関してロシアを軸に、対抗するカナダと、遠巻きに眺めるアメリカと日本のそれぞれで重要人物へのインタビューなど力の入った取材が記事となっている。
問題の所在、それぞれの国の事情や言い分が良くわかる。特にカナダ軍への従軍記事内で語られるカナダ軍艦艦長の言葉が印象深い。「北極には他国からの船がどんどん入ってきているのが現状だ。…カナダも当然、国益と主権を守るために偵察し、パトロールし、不審者がいればたださなければならない」最前線に立つ軍人は政治家以上に物事がよく見えていなければならない。ロシアとの対峙の姿勢をどのように保つか、この艦長の緊張感がにじみ出てくる。
このグローブ、とても良い企画だと思うが結論が無いのが物足りない。また同じ日の本紙面の特集が「太陽光発電」でこちらもとても面白い。普通の人が一日に新聞を読む時間は決まっているので、本紙面の記事を読むのに時間を取られてしまい、織り込みのグローブまで辿り着けないのではないかと心配してしまう。
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