年を取ると(!)自分が飲んでいる薬の名前が判らなくなったり、先月の検査結果がどうだったかを忘れることはよく有る。複数の病気を持っているような人が、別の病院の検査結果をPHSの画面で確認しながら、医師と次の治療方針を決めて行くような場合に結構有用だと思う。
惜しむべきは病院では「携帯」が使えないため、大多数の携帯ユーザーにはその恩恵は及ばない。このポケットカルテがPHSのキラーコンテンツになる可能性は低そうだと思うので、モバイルデバイスで電子カルテを閲覧するという文化が普及する見込みも低そう。とは言っても、まだまだ手書きカルテが多いのも事実で、まずは携帯端末は置いておいて、どの病院の電子カルテでも自宅のPCで見れるようになると病人にはうれしい。なおこの仕組みでは登録者はPHSからもPCからも電子カルテを見ることはできるため、携帯ユーザーでも自宅PCからは電子カルテを閲覧することは可能になるとのこと。
草の根からの電子カルテ導入記
(アマゾン)のような本が出ているところを見ると電子カルテの導入も一苦労のようだ。こと、新しい仕組みの導入は技術よりも金銭や政治や信条に邪魔されることが多いため、ウィルコムのシステムの普及は個々の病院内部の事情で決まるだろう。こういうところには行政の介入もあっても良いと思う。お医者様方は嫌がるだろうが、公開されるカルテの内容も検査結果とか一部だけでは無く、治療の記録も含めて全てが見れるように各医療機関が努力して欲しい。
草の根からの電子カルテ導入記
まだ世の中に出ていないということもあり、医療関係者のこれからの苦労を慮って、評価は仮の星一つ。
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