本日(12月26日)付け朝日新聞の「私の視点」へ、疾病予防と医療費抑制の関係について青山学院大台豊教授の投稿が掲載されていた。
驚いたのは疾病予防は医療費抑制のためではなく、医療そのものを目的とした行為だということ。日本における過去の例で言えば結核の予防を行ったら、結核に代わるがんや脳血管疾患という新たな疾病にかかる人が多くなったということだ。公衆衛生に関して学んだ人には基本的な事実だということだが、僕には新事実だった。ピンクリボンにしてもメタボ対策にしても、社会保障の経済学的なバランスから盛んになったというイメージがあるが、早期予防が各人の健康の保全に有利であることが医学的に実証されため行われているということになる。
ただし、「予防に力を入れれば病気にならず、医療費が抑制される」と首相が言ったのは為政者として失格の証明ではない。麻生氏が我々と同じく無知だからであると思いたい。
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